9/22放送「製造業の活性化をしかける町工場?!~10年で1000倍!ファン獲得の秘訣に迫る~」

今回ご紹介するのは、神奈川県金沢区にある(株)ミナロ

(株)ミナロ社屋

(株)ミナロ社屋



(株)ミナロは、木目がなく加工・接着がしやすいケミカルウッドという素材を使って、部品や模型などを製造している。実はこの会社、設立当初の従業員は代表取締役である緑川賢司さんを含めてわずか3人、取引先もわずか3社という企業だった。
しかし、(株)ミナロはたった10年で1000倍もの取引先を獲得したという!
その成功の秘訣とは、いったい何であったのだろうか。

―――“ひと”が財産

ではさっそく、代表取締役の緑川さんと設立当初からの従業員お二人にお話を伺ってみると…

代表取締役の緑川賢司氏

代表取締役の緑川賢司氏



緑川さん
「始めたばかりの頃は、当然お金もない。お客さんもいない。僕を含めた従業員だけがこの会社の財産でした」

従業員のお二人
「最初は給料を出せるかどうかわからない。それでもやってもらえるか。と言われ、最低1年は覚悟していました。でも実際は半年くらいで給料も出してもらえるようになりましたね」
「一人がひとつのことをするから、お客さんとの繋がりが出来る。それがやりがいです」

―――大切なのは“情報発信”

ケミカルウッドのガンダム

ケミカルウッドのガンダム



また、ひとという財産に加えて、ビジネスを成功させた最大のポイントは“情報発信”だと緑川さんは言う。
「情報発信という言葉を知らない頃にホームページを作り、メールマガジンやブログを始めました。そういう中で“情報を発信すると、情報が倍以上になって返ってくる”ということに気付いたのです。数ある情報の中から必要な情報を選ぶことが出来るようになったからこそ、正しい道に進むことが出来たのだと思います」

また、(株)ミナロの取引先である(株)ニットーの代表取締役である藤沢秀行さんも、緑川さんの情報発信力を評価している。
「製造業をやっていると、どうしてもものづくりに集中してしまう。より良いものをつくろうとすることはもちろん重要であるし、これまでもずっとそういう流れで来た。しかし最近は相当厳しい状況。そんな中、情報発信することでより多くの情報を集め、自分自身をより深く理解していく…そこが緑川さんの強みでしょうね。」

―――造り手のモチベーションを上げる!

日本モノづくりの技術がつまったコマ

日本モノづくりの技術がつまったコマ



また、情報発信が大切だという緑川さんは、同じように製造業に携わる経営者を集めて“心技隊”という非営利団体を立ち上げた。この団体は、業界のものづくりの面白さを学校で教えたりすることに加え、去年からは“全日本製造業コマ大戦関東大会”を開催している。
この大会は、全国にある様々な製造会社の人たちが集まって自らが造ったコマを戦わせ、その技術力を披露する大会だ。ものづくりに関わる人々がコマに自分の技術力を集約させ、重心を如何に低くするか、素材に何を使うか、表面に溝を入れるのか…など様々に工夫したオリジナルのコマで対戦し、その技術力を競い合っている。

“心技隊”の仕掛け人である緑川さんは

真剣な表情でコマを回す緑川氏

真剣な表情でコマを回す緑川氏



「ものづくりに関わる人であれば、みんな自分の思いを形にして披露したいと思っているはずなのです。だから、コマというものを題材にして、自分の思いを形にして、同じような思いでコマを造ってきた人たちとの戦いに喜んだり泣いたりする。そうやって造り手のモチベーションを上げ、見た人が面白いと思ってくれるようなブームをつくりたい。そしていま、そこに関わってくれる人がどんどん増えているのです」

―――山口義行のヒント

ビジネスは“共育”だ!!
自分の会社が伸びるだけではなく、ものづくり全体が伸びていくことで自分も成長する。そういう意識が重要だということですね。

―――櫻井浩昭の実践キーワード

経営計画に業界活性化策をプラスせよ
中小企業だからと言って、業界活性化を大手リーディングカンパニーに任せるのではなく、自ら進んで経営計画自体に業界活性化策をプラスする。業界全体が活性化すれば、10年先、20年先の顧客を生むことにつながるのです。